口をきかなくなった50代夫婦 関係改善の最初の一歩とは?|名古屋を拠点にオンラインのカウンセリング
名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている井上ききです。
個別セッションにいらっしゃったFさんは、ご主人も共に50代ですが、夫婦関係は最悪で、
最近はほとんど言葉を交わすことすらなくなってしまったとおっしゃいます。
これから先のことを考えると、このままでやっていくのも楽しくない。
とはいえ、関係を改善したいと積極的には思えない。
もちろん、離婚したいとも思わない。
そんな状況で、どこへ向かったらいいのかわからない、という訴えでした。
Fさんの許可を得て共有させていただいています。
今日の記事は長文ですが、Fさんと一緒に夫婦問題の改善に一緒に向き合ってみたい方はお付き合いください。
・夫への蓄積した不満とは?
Fさんは、最初にこんな疑問をおっしゃいました。
”結婚したころから、長い間ずっと、イライラしてきたのは、主人が話をろくに聴きもしないで、
自分の意見を押し付けてくるところ”
だったそうです。
”ずっと我慢してきたけど、子どもが大きくなったころから、少しずつではあるものの、こんなにイライラするなら話をしないようにしようとなっていった”
とおっしゃいます。
・なぜか一方的に求めてしまう
Fさんが疑問なのは、
”自分もそんなに夫の話を聴いてあげてるわけでもないし、わかってあげてきたわけでもないくせに、
なんで、あんなに腹が立って仕方ないんでしょう?”
Fさんは、怒りで体が震えるくらいだった日もあったと言います。
あなたも、不思議に思いませんか?
「なんで、わかってくれないの!?」
「なんで認めてくれないの??」
「なんで大切にしてくれないの?」
ってめちゃめちゃイライラするけど、じゃあ、自分は夫を認めてるか?と胸に手を当てちゃったりすると、
認めてはいるんだけど、言葉に出して伝えてはいない・・・とか、
むしろダメ出しばっかりしちゃってる💦みたいなことになってくる。
しかし、こうやって「おっと、お互いさまだ」って頭ではわかっても、やっぱり、次の日に「なんでこの人は・・・」って腹が立つし、
じゃあ、自分からまずは夫をホメて認めようって思っても、何を認めていいかわかんないし、上手く言葉にならなかったりするのです。
・私たちの内側にいる子ども
Fさんもこの現象に気づかれていて、「自覚していても、ぜんぜんダメで、むしろ何もかもイライラする!」ってなるのが、不思議だったそうです。
私たちは大人なんですが・・・内側には、「大人の自我」と「子どもの自我」の両方があります。
無条件の愛で対応できるのが大人の自我状態のときで、
恐れや悲しみから自分を守らなきゃいけない、傷ついたインナーチャイルドの状態が子どもの自我です。
・傷ついた子どもの存在とは?
傷ついたインナーチャイルドの状態のとき、私たちは、与えることはできません。
だって、愛をもらえなくて傷ついているのだから。
一方的に欲しがります。そして、与えてもらえるのが当たり前だと思っています。
子どもがいる方はイメージしやすいと思うのですが、子どもって我ままですよね。
欲しいものは欲しいと言うし、抱っこだ、おっぱいだと要求するくせに、
「お母さん、いつもありがとう。助かってるよ」なんて言いません。
もちろん、「そろそろ抱っこも疲れたでしょ、先に寝てください」なんて言う子どももいません。
そうなんです。
夫に「もっとわかって欲しい」「もっと私のことを認めるべきだ」「大切にするべきだ」って、
すごく幼児的だと思いませんか?
・あなたが悪いわけじゃない
でもこれ、幼児的だからといって、Fさんもそうですが、あなたが悪いわけではないんです。
幼少期に、十分に満たされなかった欲求は誰にでもあります。
「わかってほしい」「認めてほしい」「かまってほしい」「尊重してほしい」といった欲求は、
本来、幼少期に十分に満たされていれば、それほど大暴れすることはないはずですが、
じゅうぶんに満たされなかった感情は、いま私たちに「痛み」となって「満たされたい」と訴えているのです。
これがインナーチャイルドです。
・インナーチャイルドの痛みを癒すには?
例えば、Fさんはご主人に対して「わかってもらいたい」という欲求が暴れています。
ところが、Fさんはご主人との関係を改善したいのかどうか自分でもわからない、とおっしゃっています。
でもいいのです。
今は、自分とインナーチャイルドの関係を改善するのです。
そうなんです、
パートナーとの関係が上手く行ってないのなら、自分との関係を改善すればいいのです。
つまり、Fさんにはご主人にわかってもらおうとするのではなく、自分が自分のことを「わかってあげる」練習を開始していただいたのです。
・Fさんの心の傷とは
そもそもFさんのインナーチャイルドは、なぜ傷ついているのかというと・・・
Fさんは長女で、いつも忙しい母親は、自分の話を聴いてくれることはなく、
いつも自分の意見を押し付けていたそうです。
もちろん、もっと色んなことがあって、Fさんのインナーチャイルドは多方面に欲求が満たされないままになっています。
・Fさんへの宿題
Fさんは幼少期から「どうせわかってもらえない」と思い込んでいるので、「自分のことをわかってもらえるように伝える」ということをしてきていません。
どうせわかってもらえない、という強い思い込みが原因で、無自覚ではあるものの、あえて伝えていなかったのです。
そのせいで、よく考えてみると、いったい何をわかって欲しいのか、自分でも上手く言葉にすることができない、
ということが起こってきました。
Fさんに共感する方も少なくないんじゃないでしょうか?
そこで、Fさんには、まず「書く」ということをはじめてもらいました。
ご主人に対してモヤモヤしたら、何がモヤモヤした原因で、どのような欲求があったのか、ノートに書いていくのです。
こうやってまずは、自分が自分の欲求をわかっていくのです。
これがまさに、インナーチャイルドセラピーなんです。
ぜひ、Fさんと一緒に宿題、やってみてくださいね。
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井上きき
住所:愛知県 名古屋市 中区 富士見町 13-19
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