「かまってちゃん」を責めないで：愛を求める心の仕組みと付き合い方|名古屋を拠点にオンラインのカウンセリング

2024/11/29

女性インナーチャイルドセラピー

名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている井上ききです。

いわゆる「かまってちゃん」について書こうと思います。

身近に「かまってちゃん」がいてイライラすると言う方も、自分自身が「かまってちゃん」で理解されなくて悲しい想いをしている方も、

「かまってちゃん」に何が起こってるのかを理解することが大事です。

ここでは、「かまってちゃん」も「かまわないでちゃん」も実は人として同じことを大切に感じているんだよ、ということを理解して、あなたの人間関係のストレスが軽減できたらと思います。

・みんな「甘えの欲求」を持っている

私たちにはもれなく「甘えの欲求」というものがあります。

子どもでも大人でも、おじいちゃんでもおばあちゃんでも、男性も女性も誰でももっている欲求です。

その「甘えの欲求」というのは４つ。

１）わかってほしい（気持ちや考え感情を）
２）かまってほしい（注目されたい）
３）認めてほしい（ほめてほしい）
４）思い通りにしたい（指示、禁止されたくない）

これらの欲求はすべての人が持ってるんだけど、どこがもっとも強いとか、弱いとか個人差がある。

いわゆる「かまってちゃん」というのは、2番目の欲求が強い人のこと。

自分のことを見てほしいし、関心を持ってほしいと思っています。

なんのためにかというと、つながりを確かめるため。

つまり、割と頻繁に、そのつながりを確認したい人です。

割とじゃなく、”かなり”なのかもしれないけど。

・つながりの確認方法がみんな違うんです

ここで、大事なのがこの「つながりの確認」なのですが、

私たちが人間である以上、すべての人にとって「つながり」は大事です。

例えば、1番の「わかってほしい」という欲求が強い人にとってもつながりは大事。

でもこの人たちは、わかってもらえたら、つながっていることの確認になります。

3番の「認めてほしい」という欲求を持ってる人は、認められるようなすごい人でいることで、みんなとつながっていられると深層心理で思い込んで、日々頑張っています。

そして、4番の「思い通りにしたい」という欲求が強い人は、思い通りにしていいよ、自由にしていいよという扱いが、何よりの愛情表現だと思っている。

みんな色んな方法で、愛とかつながりを得ようとするし、その確認作業をしてるんです。

かまってちゃんがどうのって言ってるあなたも、

わかってもらえるまで話し続けてるかもしれないし、

認めてもらいたいと、マウント取ってるかもしれないし、

思い通りにしたくて自分勝手に生きてるかもしれない。

でも、ほしいものはみんなおんなじ。

みんな愛やつながりを実感していたいということ。

どれが良いとか悪いではないし、正しい間違ってるもないんです。

・かまってちゃんに必要なこと

そこで、「かまってほしい」欲求の特徴として、特に理解しなければならないのが、さっきも書いたけど、愛とつながりの確認作業がいちいち必要ですよということ。

昨日、「愛してるよ」って伝えたら、今日も愛してるのは当たり前だろ、そんなことわかってるはず、いちいち確認なんて必要ないだろうと思っちゃいけないわけです。

今この瞬間、ちゃんとつながってるのかを確認しなければ安心できないのが「かまってほしい」欲求の方の特徴なのです。

一緒にいても、自分に関心を持っているか確認が必要だし、

一緒にいないときは、LINEの返信が来なければ、つながりは断たれていると同じです。

呑んでも呑んでも酔っぱらわない、いわゆるザルの人みたいに、

アルコールならぬ、愛が心身に浸透しないんですよ。

もしくは、愛を貯金できないとも言えます。

常に愛を獲得して来なければならない。

でも借金を返済するかのように、すぐに消えてしまう。

なかなか大変なんですよ、かまってちゃん・・・