「母が煩わしい」と感じるのはなぜ?背後にある罪悪感と解決法|名古屋を拠点にオンラインのカウンセリング
名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている 井上ききです。
今日は母親との関係に悩む40代の女性、Yさんのセッションでした。
許可をいただいてシェアしています。
Yさんのように、高齢の実母との関係に悩んで個別セッションに申し込まれる方は非常に多いです。
もちろん、ときどき父親との関係が、という方もいらっしゃいます。
煩わしくて母と会うのが苦しい、という方もいらっしゃいますし、
煩わしいけど、会わざるをえないから困っている方。
あるいは、煩わしくてもうしばらく会っていないが、このままでいいのか・・・と悩んでいる方もいます。
で、これらの問題のカギを握っているのが、「お母さんは可哀想な人だ」という思考と、罪悪感という不快な感情です。
ここから、その感情を握った原因と、今あなたが感じている複雑な思いを紐解いていきます。
まず最初に、このような思考と感情はいったいいつ握ったのかわかりますか?
それは、どなたももれなく、幼少期に握って、さらにその後も強化し続けてきたんです。
例えば、小さなころに見ていた母親は、いつも忙しそうで、家事や姑の対応に追われていたとか、
あるいは、父親にいつも怒鳴られていたとか、
父親の協力がなく、いつもひとりで何でもしていたとか。
しかも、いつも不機嫌で不幸せそうに見えていませんでしたか?
そんな姿を見て、「お母さんは可哀想な人」と思い込んでしまう女性は少なくないんです。
そしてさらに、「可哀想なお母さんを助けなくてはいけない」という思い込みにも変化していきます。
その無意識の思い込みは、何もしなければ大人になっても大事に持ち続けることになります。
だから、高齢でできることが減って行けばいくほど、「助けてあげなくてはいけない」という思いは強くなります。
もしもあなたが、気持ちよく助けてあげられる気持ちであれば何も問題はありません。
しかし、そうはいかないんですよね?
助けてあげたい気持ちはあるけれど、こっちだって色々と事情がある。
それは、物理的に助けに行けないという事情もあるかもしれませんが、
そうでなくても、精神的にわだかまりが強くて、助けたい気持ちにならない、ということだってあるかもしれません。
それならそれで、放っておいたらいいのだけど、ここで私たちを苦しめるのが「罪悪感」という不快な感情。
「助けてあげられない私は、薄情者だ」とか「私はひどい娘だ」などの想いから、この罪悪感を感じてしまいます。
あなたを苦しめているのは、この罪悪感なのです。
さて、そろそろ結論です。
Yさんも、自分を苦しめているのが、この罪悪感という感情だと気づかれました。
そして、この罪悪感を癒すために、幼少期の自分にこう教えてあげました。
あなたは、お母さんは一度でも可哀想な存在ったことなどないんだよ。
不幸そうな顔をしていたのは、本当に不幸だったからではなく、
無表情だっただけ。
誰だって、いつもいつも笑顔でキラキラした表情をしてるなんてことはありません。
あんな顔してたけど、あれでそこそこ幸せにやっていた。
だれだって、幸せな日もあれば、不幸せな日もある。
それが普通なんだよって。
Yさんはこれから、もっと自分の幼少期の不安を改善するために、インナーチャイルドセラピーを続けていかれます。
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井上きき
住所:愛知県 名古屋市 中区 富士見町 13-19
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