親を可哀想だと思ってしまう思考はどこから来るのか?|親子関係カウンセリング名古屋
名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている 井上ききです。
今年もどうぞよろしくお願いします。
能登半島の震災で被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。
さて、2日も投稿をサボってしまいました。
実は、31日に急に祖母のお見舞いに行くことになったんです。
93歳で1ヶ月半ほど前に、コロナに感染してしまったことが原因で、寝たきりになっていました。
ここのところ、食事もできなくなったので、そろそろ危ないということで。
私と母が面会に行くと、祖母はもうほとんど目を開けることはなくて、話もほとんどできませんでした。
ただ、「さむい」とだけ何度も言うので、看護師さんにお願いして湯たんぽを入れてもらいました。
帰り道、母はやはり祖母のことを思うと可哀想だといいます。
寝たきりで動けないまま生きているのは気の毒だとか、
寒かったりどこか痛くても、自分では看護師さんには何も言えないなんて、とか。
母は相変わらず、親を可哀想と思っちゃう思考に取りつかれています。
お母ちゃんは大変な想いをして育ててくれて最後、こんな想いをして死んでいくの可哀想とか思っちゃうわけです。
そして、きっと亡くなった後も、罪悪感や後悔に苦しまなければいけない。
このような思考になっているのは、うちの母だけじゃなく非常に多いです。
ところで、可哀想というフィルターで母親を見るようになってしまうのでしょうか?
ここには必ず「ひどい人」の存在があります。
可哀想な人とひどい人は、セットで存在しているのです。
うちの母の場合、祖母のことを可哀想と感じているとき、ひどい人は母自身です。
何もしてあげられない私は、ひどい娘だ、なんて考えているのでしょう。
これが原因で罪悪感を感じて苦しいわけです。
このようなケース以外にも、お母さんが可哀想な人で、お父さんがひどい人、というケースもあります。
そうすると、お父さんのことを憎みながら生きているはずです。
あるいは、お母さんをいじめていた、おじいちゃんとかおばあちゃんという存在をひどい人としているケースもあります。
幼少期、お母さんが泣いていたり、苦しんでいるのを見て、自分はお母さんを助けたいけど、助けることができないという、無力感を強く感じたことがトラウマになっています。
親との関係に苦しんでいる方の多くは、幼少期に感じた罪悪感や無力感を持ち続けている状態です。
インナーチャイルドセラピーでは、お母さんを助けられないのは仕方がなかったという真実を握っていくことができます。
これを頭では理解できても、心が付いて行かないわ、という場合はまだインナーチャイルドとの信頼関係が作れていないだけです。
私たちは本当は、じゅうぶんにお母さんの喜びだったのです。
うちの祖母だって、憎まれ口やイヤミばかりを言いながら子育てしたにも関わらず、
こんな風に、最後に娘や孫が順番に見舞ってくれているのは、幸せなことなのです。
私は母に「お母さんは、じゅうぶんにやってるよ。もうやるべきことはないと思うよ。」と伝えて分かれてきました。
あなたもじゅうぶんに良い娘だったのです。これ以上やるべきことはなく、ただあなたが存在するだけでいいのです。
インナーチャイルドセラピーってどのようなモノなのか気軽に体験できるグループセッションがあります。
あなたに参加していただきたいです。
ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
井上きき
住所:愛知県 名古屋市 中区 富士見町 13-19
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