いい年の取り方とは?93才の祖母を見舞った日のブログ
名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている 井上ききです。
私はいま、愛知県の豊明市という名古屋のお隣にある街に住んでいるんですが、
実家は1時間半くらいの距離の足助町という山間の渓谷にあります。
香嵐渓という紅葉の名所があるので、秋には人々が押し寄せる町です。
夏場はそれほどでもないですが、川沿いの温泉施設で、テントサウナが設置されていたりして、若者も訪れるいい町です。
すぐに流行りに乗っかちゃう我が故郷が大好きだったりします(笑)
今日は、19才と16才の息子たちと実家に行って、姉も合流して食事をしたあと、
入院中の祖母を見舞うことになりました。
祖母は93才で、もうすぐ退院して介護施設に転院します。
歩くことができないのですが、頭はしっかりしてる祖母です。
私の息子たちの名前もちゃんとわかるのもすごいなーと思いました。
そんな祖母の入院する病室に、たまたま祖母の知り合いで、同い年のおばあちゃんも入院していたようで、
祖母のベットまできて、明るく話しかけてきます。
「あんたのこと顔はわかるんだけど、誰だったかね?」とききます。
祖母は名前を名乗るのだけど、そのおばあちゃんは耳が遠く聴こえませんww
そのうちに、そのおばあちゃんは勝手に「そうだった!どこどこの誰々だったね!」と思い出す。
そして「あんたの娘さんは、〇〇ちゃんだったね!」と、もっと思い出すのだが、
再び「あんた、顔はよーく知ってるけど、どこの人だったかね??」とわからなくなる。
そして、同じように勝手に思い出して、またすぐに忘れてしまう。
それをコントみたいに3回繰り返し、自分の頭をポンポン叩いて、「あははは!頭がボケちゃってあかんわ笑笑」と楽しそうに笑う。
そして、最後に「あたしゃ、もう行くわね」というものの「わしは、どこに行くだったかね??」と自分の戻るべきベッドがわからない。
私も、このおばあちゃんはどこから現れたのかわからないから、一緒に探すww
祖母との話の中で、どこの人か言っていたので、苗字がわかったので、見つけることができたが、
結局ベッドに戻ることなく、どこかに出かけて行った。
もう知らない(笑)
祖母は、頭がしっかりしているが歩けない。
そのおばあちゃんはボッケボケだが、歩ける。
祖母は頭がしっかりしている分、「あの病気のとき、もう死ぬものと思ったけど死ねなかった・・・」とか悲観的なことを言う。
しかし、そのおばあちゃんは、自分の頭をポンポン叩きながら聞こえないので一方的に、機関銃のようにしゃべくり、
そして終始楽しそうにケラケラ笑ってた。
いろんな年の取り方があるんだなー。
いいとか悪いとかじゃなく。
どっちのおばあちゃんにも、今までの人生、色んなことがあっただろうし、いっぱい頑張ったんだろうと思う。
もうじゅうぶん生きたから、あとはただただ平安があってほしいと願って、
ちっちゃくなった祖母にハグして帰ってきました。
井上きき
住所:愛知県 名古屋市 中区 富士見町 13-19
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