【親子関係カウンセリング】親の言ってたことほぼ嘘説を唱えてみるのだ
名古屋を拠点にオンラインでカウンセリングをおこなっている 井上ききです。
モノを頂くことは多いですか?
Sさんは、モノをいただいたときに素直に喜べない自分にモヤモヤしているそうです。
接客業なのでモノをいただくことが多いそうで、いただいたものはすべてノートに記録して、必ずお返しをしているそうです。
・〇〇様 手作りの煮たまご5個
・〇〇様 野沢菜(白馬土産)
そして、どこかへ旅行へ行ったときは、ちょっとしたお土産を買ってきたり、季節の果物を用意して渡したりしてお返しをしたら、横線で消していくそうです。
確かに、これではモノを頂くことがプレッシャーになりそうです。
Sさんに、「必ずお返しをするようにしているのは、どんな理由があるんですか?」とおききすると、
「そうするように母に言われてきたので」とおっしゃいました。
続けて、「お母さんに言われたことをずっと守っていらっしゃるのは何か理由はあるのですか?」ときくと、
「特に理由はないです笑笑」と笑いだしました。
こうやって、私たちは無意識に親の言いつけを守っていたりします。
ピアスを開けてはいけないとか、
どこにも出かけなくても起きたらすぐにパジャマから洋服に着替えなければいけないとか、
夫より先に食卓に座ってはいけないとか・・・
Sさんを笑えないです。
誰もが親に刷り込まれた「〇〇すべき」「〇〇すべきでない」を握りしめています。
あたかも社会のルールであるかのように思い込んでいるのですが、本当は親の刷り込みです。
モノをあげるのが好きな人って、お返しを期待してるでしょうか?
おそらくSさんにモノをあげてる人々は、Sさんにただただ喜んでもらうことを期待しているだけです。
「ありがとう!」と受け取るだけで完結しているのかもしれません。
Sさんは、こうおっしゃいました。
「確かにみなさん、お返ししてもあんまり喜んでくれなくて、私が”わー、ありがとう!”と受け取るときに喜んでいる気がします。ただただ、与えたい人たちなんですね」と。
その通りなんです。
受け取り上手さんは、きっちりお返しをしたりしません。
SさんもSさんのお母さんも、みんなの好意や愛ではなく、モノそのものを受け取っていたのです。
しかし、本当に与えられていたのは「愛」です。
親の言っていたことが正しいとは限りません。
私は、いつもお客様に、ほぼ嘘ですよとお伝えしています。
もちろん、親は私たちのために良かれと思って刷り込んでくれたのですけど。
いったん、ほぼ嘘かも?と親に言われてきたことを疑ってみるのもいいかもしれませんよ。
面白いくらい、ほぼ嘘ですから(笑)
そうやって親を卒業できると、本当の自分として生きることができます。
自分で考えて決めて、その結果を受け入れていく。
これこそが、「自立」です。
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井上きき
住所:愛知県 名古屋市 中区 富士見町 13-19
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